醸造と化学反応
光合成の化学反応
6CO2 + 12H2O → C6H12O6 + 6H2O + 6CO2 …(1)
植物は 太陽のエネルギーを使って 二酸化炭素と水から ブドウ糖と酸素を作ります
この反応が起こるのは 昼間だけです
呼吸の化学反応
植物は ブドウ糖と 空気中の酸素を使って 呼吸をし エネルギーを得ています
この反応は 昼も夜も行われます
・ついでに
化学反応というのは 温度が高いほど 活発になります
植物は 昼間にブドウ糖を作って その一部を 呼吸のために 使います
夜間は ブドウ糖を消費する一方です
昼の温度が高く 夜の温度が低いと 果物のブドウ糖がふえて 甘くなります
昼夜の寒暖の差が大きいところで おいしい果実ができるのは このためです
酒つくりの化学反応
デンプンから糖をつくる *1
アルコール発酵(ブドウ糖の場合)
アルコール発酵(果糖の場合)
アルコール発酵(しょ糖の場合)
次に 酵母菌のはたらきによって
しょ糖は 水と反応して ブドウ糖と果糖になります
そのあとの反応は 前と同じです 結局
のようになります
・アルコール発酵の化学反応式は 酵母菌の呼吸の式です
酵母菌は 酸素のある状態では 通常の呼吸をします(酸素呼吸)
しかし 酸素のない状態では 糖をエタノールと二酸化炭素に分解して エネルギーを得ます(無気呼吸)
私たちは 酵母菌の無気呼吸を利用して 酔っぱらっているのです
写真は インデックス・ボトルです まだ発酵が進んでいるのが わかります