補糖

tinybrewery2006-03-09




 07-2K6/02/25

 2月25日 仕込み

 3月9日 室温19℃ 発酵++

 3月14日 発酵終了の見通し


 以前に書いたように 酵母菌による発酵の結果 糖の(重量の)約0.5倍のアルコールができます

 計算してみると アルコールの濃度は 糖の濃度の約半分になります *1

 従って 発酵前の糖の濃度が30%ならば 出来上がったワインのアルコール濃度は 約15%です

 逆に考えれば アルコール濃度15%のワインを造るためには 糖の濃度が約30%の果汁が必要なわけです

 発酵前の葡萄ジュースの糖度が足りないときは 砂糖を加えて不足分を補います

 これを 「補糖」といいます

 葡萄ジュースの缶詰からスタートする場合は あらかじめ糖の濃度が分かっていますから レシピのとおり「補糖」をすればよいわけです

 葡萄の果実を搾った場合は 糖度計で糖の濃度を測定して 必要な分だけ「補糖」をします

 このときの 補糖量の計算は 少々面倒です


*1:濃度: 糖の重さの半分がアルコールになるから アルコールの濃度は半分とは言えません 糖の目方の約半分は 二酸化炭素になって逃げていますから アルコール濃度を計算しようとすると 分子(溶質)も分母(溶媒+溶質)も減っているのです
  計算しなおした結果 約半分という結論になりました